勤行と唱題はどう違うのか

「勤行(ごんぎょう)」と「唱題(しょうだい)」は、並べて使われることが多い言葉です。似ているようで指しているものが違うので、ここで整理しておきます。

唱題とは

唱題は、「南無妙法蓮華経」と唱えることそのものを指します。何のためにこの言葉を唱えるのかは、別の記事で説明しています。

唱える長さに決まりはありません。数分のこともあれば、何時間続けることもあります。時間を伸ばせるのが唱題の特徴です。

勤行とは

勤行は、日々決まった形で行う勤めのことです。多くの場合、朝と夕(晩)の2回行われます。

その中身は、経典の一部を読み上げること(読誦)と、唱題と、祈念(何を祈るかを心に定めること)を組み合わせた形になっています。唱題は勤行の一部でもある、という関係です。

違いを一言でいうと

「今日は勤行のあとに30分唱題した」という言い方をするのは、この二つがそういう関係にあるからです。

ご飯とオカズにたとえると

この関係は、食事にたとえられることがあります。唱題がご飯(主食)で、勤行の読誦がオカズ、という言い方です。

言いたいことは、どちらが偉いかではなく、量の比が違うということです。

ご飯だけでも食事にはなりますが、オカズがあると続けやすくなる。逆にオカズばかりでは食事になりません。主食は主食として量を取り、副菜は副菜としての役目を果たす — 唱題と読誦の関わり方も、それに近いと言われます。

もちろん、たとえはたとえです。どちらか一方だけをすればよい、という意味ではありませんし、量の比に決まりがあるわけでもありません。「唱題は増やせるもの、読誦は形が決まっているもの」という違いを、身近な形で言い表したものだと受け取ってください。

このサイトが唱題の時間を数えているのも、増やしたり減らしたりできるのがそちらだからです。決まった形のもの(オカズ)は数えても増えません。

このサイトでは、どちらを記録するのか

WEB唱題表が数えているのは、唱題した時間です。勤行そのものを記録する仕組みは持っていません。

そこで迷うのが、勤行の中の唱題を記録に含めるかどうかです。これには正解がありません。どちらでも構いません。

含めない

勤行は毎日ほぼ同じ長さなので、記録に入れても増え方が一定になり、変化が見えにくくなります。「今日は自分でどれだけ積み増したか」を見たい方は、勤行の分を外して、それ以外の唱題だけを記録するとはっきりします。

含める

唱えた時間は唱えた時間だと考えるなら、勤行の中の唱題も入れて構いません。実際に唱えた総量を残したい方はこちらです。

大事なのは、途中で変えないこと

どちらを選んでも、一度決めたら変えないでください。途中で数え方を変えると、月ごとの集計を並べたときに増減の理由が分からなくなり、記録として比べられなくなります。

迷ったら、含めないほうから始めるのがおすすめです。あとから「やっぱり入れたい」と思ったときのほうが、気持ちの上で足しやすいからです。

時間で記録する理由

このサイトが遍数ではなく時間を記録しているのは、あとから唱題速度を直しても、それまでの記録が変わらないようにするためです。遍数で持っていると、速さの設定を直した瞬間に過去の記録まで増えたり減ったりしてしまいます。

遍数がいくつになるかは、換算ツールでいつでも確かめられます。記録として残すのは時間、見るときは遍数でも時間でも、という使い分けです。

WEB唱題表について

唱題した時間を記録するだけで、遍数への換算も月ごとの集計も自動で行います。唱題表のマスが少しずつ塗られていくので、続けた手応えが目に見えます。登録も利用も無料です。